2009年7月13日月曜日

ジェイミーのスクール・ディナー



イギリスで人気を博している若きシェフ、ジェイミー・オリヴァーが、イギリスの小中学校の給食の改革に乗り出すというドキュメンタリー。

イギリスでは政府が学校給食の予算を組み、多くの州で学校給食は配給会社に頼っている。
安価で安く提供される配給給食は、学校に通う子どもたちに無料で提供される代わりに 栄養面はまったく考慮されていないジャンクフード。
しかも、豊かとはいえない家庭の子どもたちの多くは給食によって栄養をまかなうことが多い。

「成長期の子どもたちに、こんな食事をさせるわけにはいかない!」


ジェイミーはイギリスの学校給食を変えるべく、さっそく改革に取り組みます。
しかし、彼の前には次々と多くの苦難と壁が立ちはだかるのでした。

幼い頃からジャンクフードの味に慣れてしまった子どもたちは新しい味に拒否反応を起こし、 ジェイミーの提供する新鮮な食材たっぷりの食事に手をつけようとしない。

それまで給食提供を「暖めて並べるだけ」の作業としてやっていた給食のおばさんたちからは、「 やってられない」という非難の声を浴びせられる。

はたして、ジェイミーは子どもたちに健康的な給食を提供するという目標を達成することができるのか?
給食改革は、イギリス政府を動かすことができるのか?


ドキュメンタリーとしてもとても面白く、ついつい引き込まれてしまうのですが、 なにより「食育」の大切さを考えさせられる作品です。
「健康で賢く、クールな大人になって欲しいんだ」というジェイミーの熱意には、本当に頭が下がるようです。
日本でも食文化の西洋化なんて言われていますが(日本人はまだ健康的な食事を送っているほうだと私は思いますが)、 見ていてドキッとさせられる部分もあります。

食育に興味がある人、興味がなくても熱くて面白いドキュメンタリーを観たい人、ぜひぜひ観てみてください。

(みき)

0 件のコメント: